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人は死ぬとどうなるのか? ②

こんにちは!

町田明生晴です。

前回のブログでは、私個人の死別体験から感じた、「魂とあの世の実在」について書きました。

※前回ブログはコチラ→ https://blog.trt33.jp/2022/03/17/death1/

今回は、3つの博士号を持つ医師、加藤直哉先生の「死生学研究」について知るために、先生の著書である『人は死んだらどうなるのか』を少しだけひも解きたいと思います。

著書の冒頭では、加藤先生も物心ついたころから、様々な「死」を体験してきたことが書かれています。

もちろんプライベートでも死を体験されている加藤先生ですが、そのキャリアの特殊さも相まって、医師になってからは、実に様々な死をたくさん体験されることになります。

まず小児科医としてスタートした先生は、病気や事故で幼くして命を失う子どもたち、生まれてすぐ命を失う乳児たち、そして障害を抱えて苦悩する家族の方々の悲しみと苦しみなどに、向き合うことになります。

次に先生は介護に関する医療施設に勤務することになります。

そこで先生は、老いる苦しみで死にたいと願う人、食べることも話すことも動くこともできないまま生かされている人、そして延命治療を行ったことを後悔しているご家族などに出会います。

小児科とは全く違った死の苦しみを体験したそうです。

その後、先生はガン患者さんたちが集うクリニックで、10代から80代までの幅広い年齢層の「死の不安」を抱えた人たちと向き合うことになります。

つまり加藤先生は、0歳から100歳までの様々な「死」とそこから生じる多くの苦しみ、悲しみに20年以上も向き合ってこられたことになります。

 

死の苦しみからでる困難な問いとは?

先生曰く、死がもたらす苦しみ、悲しみから出る問いは、答えることが大変難しいものだったそうです。

以下に、先生の著書から問いの例を引用します。皆さんでしたら、どう答えるでしょうか?

2人の幼子を妻を残して、余命3カ月と宣告されたガン患者の方の問い】

 「先生、、、なぜ、私なのでしょうか? これから、家族で幸せになるときに、なぜ私がこんな小さな子どもたちと妻を残して死ななければいけないのでしょうか? 死ぬのが怖いです。先生、お願いです。助けてください…」

 4歳と2歳の子どもを残して死を迎える無念さ、そして時間の猶予が3カ月しかないことに苦悩する彼に、何ができるでしょうか?

【☆交通事故で、脳の活動が停止してしまったお子さんのご家族の問い

 「先生、なぜ、みんなに愛されているこの子が死ななければならないのですか? なぜこの子なのでしょうか?」

 その子はショッピングセンターで兄の後を追いかけて飛び出して事故に合ったそうです。病院のベッドで眠っているように見えるその子は、今にも「ママ!」と言って起き上がりそうに見えるのに、実際には二度と起き上がる可能性はなく、呼吸器を外せば息絶える状態だったそうです。

【☆95歳で誤嚥を繰り返すために胃ろうを挿入され、食べることもしゃべることもできずに生きる老人のご家族の問い

 「先生、父に胃ろうを入れたことは失敗だったのでしょうか? 父は生前から苦しまずに死にたいと言っていたのに、それとは反対のことをしてしまいました。これなら早く死なせてあげたほうがよかったのでしょうか?」

どのような状態であれ命を活かすという選択は正しいのか? という葛藤は他人事ではありません。老人大国となった日本では、誰の身にも起きうる難問です。

【☆動くことも、しゃべることも、食べることもできない障害児を持つお母さんの問い

 「先生、私はこの子がうまれてこなければよかったのに、と思うことがあります。ふとそう考える自分に直面した時、本当に自分が嫌になります。こんな母親は、死んだら地獄に落ちますね?」

 この子は動けないだけでなく、母親の声に反応することもなく、食事も、呼吸、排痰はすべてチューブでつなぎ、排泄も含めてすべてサポートが必要な状態であったそうです。しかもその現実をシングルマザーとして一人で抱え、生き抜く必要がある女性の苦しみに、寄り添うことはできるのでしょうか。

【☆うつ病で苦しむ大学生の女の子の問い

 「先生、苦しいです。死にたいです。自殺してはいけませんか?」

優しすぎるがゆえに社会に適応できず、生きることに苦しむ人に何ができるでしょうか?

 

こうした苦しみに何ができるのか?

もちろん、ドクターのお仕事は、「病を治すこと」であり「命を救う事」です。

しかし実際は、治せない病気も、救えない命もたくさんあり、そもそも、人は必ず死にます。

医師として、治すことができない病、避けられない死に対して、絶望の淵にいる患者さんとご家族に対して、何ができることはないだろうか?

そんなご自身への問いかけの答えが、死生学の研究だったと加藤先生は言います。

そして、医師として多くの人に伝えるには、宗教的な対立を避けなければいけないし、カルトに引き込まれて怪しくなってもいけません。

なので、多くの人に納得して活用していただくためにも、死後の世界をできるだけ科学的に研究することが大切だったと先生は言います。

死の研究において先生が重要視されているのは「科学性」と「客観性」とのことです。

そして、先生はその視点をベースに、

「臨死体験研究」

「過去生療法研究」

「過去生を記憶する子ども達研究」

という3つの研究をされました。

これらの研究のもう少し詳しい内容については、次回のブログでお話したいと思います。

とはいえ、ご興味が湧いてより早く詳しく知りたい方がいらしたら、下記の先生の著書をお奨めします。

『人は死んだらどうなるのか』著者 加藤直哉
 

※現在は新刊はキンドル版のみのようです。
紙の本は中古で見つかると思います。

また、加藤先生とのコラボセミナーも開催していますので、そちらにご興味があるかたは下記のリンクをご覧になってみて下さい。

池川明医学博士&加藤直哉博士の特別コラボ講演
『医学博士と心理学博士が語る誕生前と死後の世界とは?』
詳細・申込はコチラ↓
https://www.trt33.jp/lp/happy1/

今回もお読みいただき、本当にありがとうございます。

町田明生晴 拝

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